私の勤めている会社では、まだ出張の規制は出ていません。
なので、いつものように私も新幹線で移動して営業に出ることが出来ます。
ですが、雰囲気はガラリと違っています。
乗客の少ない新幹線。
いつもは乗車した後で上着を前のシートにかけて座るのですが、
「何か、今日は寒いなぁ。」
と感じながら再び上着を着る。
そして、
「あっ、そうか。多分、換気を強めにしているから寒いのだろう。これも仕方ないかな。」
と気付いたりしています。
いつもは人でたくさんの京都駅も、驚くほど人が少なくなってしまっています。
「これは、営業に出る方が今は赤になってしまうかも・・」
と不安に感じてしまう程です。
断酒前の自分であればきっと・・・
「これだけ暇なんだから今日は早めにチェックインして、もう飲もうかな。」
きっとそんな風に思っていたはずです。
断酒8ヶ月が過ぎた今であっても、
「連休にダラーっとお酒飲んで、まったりと過ごしていた日もあったんだなぁ。」
なんて考えることが一瞬とはいえ、あるくらいですから。
このコロナウイルス騒ぎも、もう少し辛抱すれば終息してくれるだろう。
そして、また元の生活パターンに戻るだろうからそれまでは、神様のくれた休日と思って飲んで過ごそう。
なんて、都合のいい解釈をして飲む為の口実を上手につくっていたでしょうね(*_*;
仕事がなければ、酒を飲む。
特にやることないから、酒を飲む。
そんな感じで、仕事以外の時間の大半はお酒に行ってしまうことばかりでした。
このような状況で断酒後の自分が考えていること
充実したノンアル生活を続けている今の自分は、そんな過去の思考パターンから随分とかけ離れています。
どこか冷静で、そして少しの危機感のようなものを感じて過ごしています。
この危機感とは、今までどれだけ自分が会社というものに依存して安心しきっていたのかを強く感じていることです。
会社といえども、この状況が長引けば打撃を受けないはずはないのです。
そうすれば、当たり前ですが社員である私の身にも影響が来ないはずはありません。
過去の私なら、きっとこんなことを考えることなくお酒に走っていたでしょう。
そして、会社がまた通常通り動き始めたら頑張ろう。
その程度の思考で、グラスを手にしていたでしょうね。
「会社が何とかしてくれる。その次は、社会が何とかしてくれる。」
自分以外のものに依存していたことに気付かないまま、空白の時間をお酒で埋めようとしていたでしょう。
会社におんぶにだっこでは、ダメだ。
自分が会社を助けることはあっても、助けられることを期待してはダメだ。
そんな風に考えが、変わっています。
24時間を素面の状態で過ごしていればこそ
今の自分からすれば、当たり前の思考の流れです。
お酒で思考の空白状態をつくらない、常に通常運転の私で過ごしているからこそこのように感じているのだと思います。
たとえサラリーマンであっても、会社に依存できなくなる日が来たときのことを考えておくべきだと感じています。
今のような社会が混乱している状況のなかでは、特にそのように感じます。
やはり、自分で自分を助けることの出来るスキルなり状況を整えていきたいと思います。
例えば、複数の収入源を持てるような道を考えること。
例えば、今の自分の経験やスキルで収入を得ることの可能性を突き詰めて考えてみること。
最初は小さなスタートからでもいいのです。
紙とペンを持って、自分のスキルを書き出してみることから始まるのです。
お酒を飲んでいた時間が、紙とペンを持つ時間に変わる小さな変化。
こうした小さな種が、やがて大きく育ってくれるからです。
この小さな種は、一粒ではなく多ければ多い程いいと思います。
たくさんの種をしかけて、そのうちの一つでも豊かな土壌に落ちてくれて雨が降ってくれれば・・・
本当の安定と安心感
本当の安定とは、大企業に勤めることで得られることではないでしょう。
お金持ちのお家に生まれることで、安心感が得れらるかというとそうでもないでしょう。
給料頼み、会社頼み、親頼み、友人頼み、お金を払ってコンサル頼み・・・
そのような状態である限りは、いつまで経っても安心感を得られない自分がいます。
もちろん、会社も給料も家族も一つの柱として大切なものです。
ですが、それに寄りかかることはできません。
寄りかかるのであれば、自分の内にそれを求めていくのです。
自分で自分を助けていく方法を求めていくのです。
答えを自分自身に求めていくのです。
そうしたベースがあってこそ、答えが外から得られたりすることもあることを知ったのです。
結局は断酒後の方が楽しい毎日であるということ
お酒をやめてから、自分以外の物へ依存していた状況に危機感を感じていることを言いました。
でも、結局は昔とは比較にならない程に充実している毎日が楽しいのです。
別に、危機感だけが私を動かしているわけではありません。
正確に表現すると、断酒生活によって充実している自分の内なる声が、
と教えてくれているのです。
あくまでも、ベースには断酒生活で得られている安定感から来ているのです。
前向きで居続けることが出来るためには、小さな毎日の積み重ねが大切だとリトルエアが教えてくれました。
断酒9ヶ月目。
まだまだ、ノンアルライフの醍醐味を感じている毎日です(*^^)v
□以前の自分は、会社など外への依存度が高かった
□世の中が大変な状況の時に、現状のままでの危機感を感じる
□断酒後に、頼りに出来る自分自身を意識し始める
□断酒によって、自然と身に付く前向きな心境
□決して無理せず、自然な心地よいポジティブな心境