お酒を飲まなくても、飲酒時に得られていた楽しみを得ることは可能です。
そんなことを昨日の記事で書きました。
早起きのメリットも、継続する充実感も断酒が教えてくれた
正確に言うと、飲酒して得られる楽しさとは違う種類のものです。
このノンアル生活から得られる『楽しみ』や『やる気』、『充実感』の方がずっと価値のあるものとなっています。
言葉としての表現ではどうしても同じ形になってしまうのですが、その中味は大きな違いのあるものです。
随分前に記事になりますが、この違いを説明させて頂いたことがあります。
今自分で読み返してみると、ちょっとわかりにくかったかなと感じますが(*_*;
シロップの入った、甘いジュースを飲む喜び。(飲酒)
100%果汁の天然栄養そのままのジュースを飲む喜び。(断酒)
ソファーに座りながら、ポテトチップを食べ映画鑑賞をしている例え。(飲酒)
ジョギングしながら汗を流し、走り終えた時に感じる爽快感。(断酒)
例えが下手で十分に伝えられていないかもしれませんが、こんな感じのイメージです。
今回私がお伝えしたいことは、
「断酒は辛い修行のような行為ではありませんよ。」
「とても便利で、充実したライフスタイルを手に入れる有効な手段ですよ。」
というメッセージです(^.^)
一生続く離脱症状ではないことの救い
依存性が非常に強い違法なドラッグなんかは、摂取することを止めてもその後の人生ずっと欲求が続くといわれています。忘れられないのでしょう。
その点、お酒はまだ救いがあると私は思います。
現に断酒してまだ1年も経過していない私ですが、強い飲酒欲求を感じることはありません。
もちろん、ちょっとした瞬間に欲求が甦ることはあります。そして、最初の1杯を飲んでしまうと連続飲酒が確定してしまうことは自分でもわかります。
だから、絶対にもう飲もうとは思えないのです。
飲酒欲求よりも、今の恵まれた生活を捨てたくない欲求の方がはるかに強いからです。
お酒をやめても、苦しい時期は一時的な期間のみ。
その期間を過ごせば、どんどん楽になっていき、そして新しい楽しみも見つけることが出来るようになるのです。
ずーっと、苦しむ必要はないのですよ、ということです。
苦しい期間を過ぎると、このブログに書いているような充実した毎日を手に入れ明るい気持ちを取り戻すことができますし、更には経済的にも余裕が出てくるようになるのです。
なぜお酒を飲みたくなっていたのか?
単純に、アルコールによって気持ちが高揚したり楽しい気持ちになっていたからです。
人によっては、怒りだしたり泣き出したりする方も大勢見てきましたが、酒飲みだった自分でもよくわからない心理です(^-^;
なぜ怒ったり、泣いたりするためにお酒を飲むのだろうと思ってしまいます。
まぁ、それがその方にとってのストレス発散なのかもしれません。
アルコールを摂取して、まったりとした気分になって心地よくなることは確かにありました。そんな気分になれるから、飲みたいと思うのでしょう。
くどいですが、そのような作用を認める私であっても今の私はもうお酒を飲もうとは思えません。
そんな酔った気分になる喜びが、今の自分からは取るに足らない価値の低い喜びに思えて仕方がないからです。
所詮は、二日酔いや胸やけ、頭痛などの反作用を起こす飲み物です。
本来、自分自身で喜びや生きがいを創造する能力があるのに、お酒を体内に入れることによって一時的な喜びを得る毎日が、自分の能力を退化させていたのです。
爽やかで旨みのある喜び
爽やかで、旨みのある喜びは、いつまでも飽きのくることのない持続性のあるものです。
最大の特徴は、自分自身の内部から発生するものだということです。
お酒のように、外部から摂取することに頼るものではありません。
いつでもどこでも、手ぶらで外出しても内部から発生する喜びは生産出来るものなのです。
副作用もなく、湧き水のように自分自身で生産できるものなのです。
それは、ソファーに座ってポテトチップを食べながら得られるようなものではありません。
お金を出せば簡単に手に入るお酒から得られるものでもないのです。
シロップジュースのように、甘ったるい飽きの来るものとは違うのです。
体も喜び、毎日摂取しても副作用もない。飽きも来ない。
目に見えない内部から生まれてくる喜びを理解すると、お酒で得られる高揚した気持ちとの違いが明確にわかるようになります。
山の頂上を目指して歩く時
一つの高い山を見て、その頂上に行ってみたい。
そのような目的を持ったとします。
この高そうな山の頂上へ行って、そこから見える景色を確かめてみたい。
そう思って、山を登り始めます。
目的は、頂上に行くこと。
そう考えたAさんに、ヘリコプターで頂上まで一気に向かうという選択肢が与えられたとしたら。
どうするでしょうか?
ここから先は、人それぞれの価値観によるものです。
答えはありませんが・・・
一気に時間を短縮できるヘリコプターをあえて選ばない。
そんな選択される方の気持ちもどこかで理解出来ませんか?
ヘリコプターという選択肢を与えられたことによって、隠れていた目に見えなかった欲求が見えてくるからです。
簡単に得られる味気無さよりも、時間をかけて得られる旨みを
本当に欲しかったものは、頂上から景色を見ることではない。
一歩一歩自分の足で歩を進め、汗を流し時には上を見過ぎず足元だけを見つめ・・・
そうしてたどり着いた時に見える頂上からの景色こそが、本当に欲しいものだったと気付くのです。
これこそが、目に見えない大切な部分を知るヒントになると私は考えています。
時間こそが、人が本当に欲しがっているもの。
その考えに変わりはありません。
ですが、単純な時間の長短だけでは決して見えることのない貴重なこともまた存在するのです。
それが、自分の足で頂上まで歩きそして疲れた体で見下ろす景色なのです。
お金を払って、手軽に口から摂取できるアルコール。
お手軽な手段からは距離を取り、自分の成長を確かめながら過ごすノンアル生活。
これら二つの喜びの質には、やはり大きな違いがあるのです。
海よりも深いあなたの奥底から湧きいでるこの充実感は、いつまでも続いていくのです。
山よりも高い達成感に包まれることになるはずです。
□断酒は決して辛い行為ではない
□一時的な辛さはあるが、永続することはない
□外から摂取して得る喜びは、消え去るのも早い
□二日酔いも副作用も無く得られる喜びも存在する
□それはあなたの奥底から湧き出てくる喜びや自信