見えなかったものに気付くこと
25年という長い期間にわたって飲酒生活を送っていた私が、突然断酒した5ヶ月前。
断酒後から、飲酒時には感じることのなかったことや見えていなかった色々な気付きをこれまでに多く書いてきています。
ほとんどはメリットばかりで、ちょっとした散歩であっても
「お酒やめてよかったなぁ~」
と感じる小さな喜びもあり、
そして
「断酒にはこれ程までに大きな可能性もあるんだ。」
と気付かされることまでも書いてきました。
その共通点は、『全て自分をありのままに見つめること』から始まっています。
お酒をやめることによって、自分自身をそれまでとは違った視点から見つめなおしている作業が意識せずとも続いているからです。
ありのままに見つめるということ
今まで意識すらしていなかったことに気付くことは楽しい気付きです。
ありのままに見つめることによって、自分が本当に求めていたことやしたくなかったことも明確に見えてくるようになるのです。
例えばビールを飲み続けていた自分であるにも関わらず、本当はやめたいと欲求したいたこと。
自分でコンビニに入り、ビールを購入しそして飲んでいた。
それにも関わらず、本心ではお酒を止めたがっていたということに気付いたとき。
フィルターを外し、ありのままに見るということの難しさと大切さを感じました。
でも、ここは時間をかけてでもしっかりと見つめていくことが必要であると今強く思っています。
道の岐路に立たされた時にまず大切なのは、
自分を知ることから始まり、
徹底的に自分の過去を振り返り、
その延長線上が現在であることを認め、
本当に望む未来を描けることにあると思います。
自分の影の部分にすら、光を当ててみる
こうして断酒生活を毎日発信している私ですが、それでも時々ほんの一瞬ですがこんなことが頭をよぎる瞬間があることを正直に告白します。
「もし自分が余命〇ヶ月との宣告を受けた場合でも、断酒を続けるだろうか?」
「人生が晩年に近付いてきた時も、断酒生活を続けていく気持ちは続けていられるだろうか?」
このようなことを考えることもあるのです。
今の私が、人に知られずに隠しておきたい影の部分です。
いくら何でも、余命わずかな身であれば少しの飲酒くらいは許されるだろう。
まだどこかで飲酒の楽しみの記憶があり、未練が残っている証拠なのだと思います。
飲酒欲求はほとんど起こらないと私も、ここ最近は頻繁にご報告しています。
それも本当のことですが、やはり時々一瞬とはいえお酒がチラつくこともあるのです。
お酒を飲んでいた頃の記憶。
25年飲酒してきて、断酒歴はまだたったの5ヶ月。
楽しいお酒の味も多く知っています。
5ヶ月程度の時間ですと、25年の飲酒し続けてきた時間を完全に打ち消すだけの十分な力はまだ不足しているのでしょう。
なぜ私がこのようなことをあなたにお伝えしているのか、おわかりになりますでしょうか?
なぜだと思います?
どんな人にも、影の部分は存在している
断酒ブログとして、断酒のメリットを発信している私です。
お酒に対する未練が残っていることなんて本当なら隠し続けていた方がいいのかもしれません。
明るい部分だけをお伝えしていった方が、このブログを読まれている方にとっても良いのかもしれません。
ただ、自分を知ることから始めようと決断した場合、どうしても影の部分から目を背けることは出来ないのではないかと思うのです。
むしろ、影の感情があることをしっかりと認め、そこに光を当ててあげるのです。
光を当てると、影は消えていきます。
光を当てるとは、その存在を認識して認めてあげることです。
自分を許してあげることです。
どのような人でも、程度の差はあれ影の部分を持っているはずです。
例えば、万引き癖のある方。
例えば、自分より優れた方への強い嫉妬の感情を消せない方。
例えば、若手で優秀な方が入社してきた時に、潰したいと思う感情。
実際に行動にまで移すことは無くても、思いの中だけにおいてそのような影の部分はあると思うのです。
でも、そこに光を当てたとき・・・
自分が隠したいと思っていた、影の部分までも前向きな力になってくれる可能性があると考えているのです。
影に光を当ててあげることによって・・・
『例えば、万引き癖のある方』と書きました。
(私は万引きの経験はありませんよ。)
こんな影の部分、絶対に人には知られたくないダークサイドですよね。
でも自分でしっかりとその癖があることを認め、そして人に告白した時。
影は影でなくなるのです。
万引きの癖があるのは、自分が他の人よりも
『欲しいものがあった時、すぐにでも手に入れたくなる』
という欲求が誰よりも強い人であることを示しているのかもしれません。
手に入れたいという強い欲求を使って、前向きに進んでいく力とするのです。
『例えば、自分より優れた方への強い嫉妬の感情を消せない方。』
『例えば、若手で優秀な方が入社してきた時に、潰したいと思う感情。』
このような感情を自分が持っていると認めることが出来ること自体、すごい方だと私は思います。
自分の影の部分から逃げることなく、しっかりと見つめる強さを持っている方だからです。
自分より優秀な方への強い嫉妬を抑えることが出来ない。
そのような方は、実は自分が優秀であることを示しているのです。
優秀であるから、他の方の優秀な部分を見逃すことなく認識できているのです。
であるならば、自分の優秀な部分を今一度見直しそこを伸ばす方向へ自分の能力を使うように持っていくことも可能です。
他人の才能に嫉妬する力を別の部分に使うことが出来るはずです。
才能のある人は、才能を愛する。
才能の無い人は、才能に嫉妬する。
こうしたことを容易に学ぶことも出来るのです。
人に隠したい自分の秘密。
それを影のままで、気付くことを恐れて放置したままだといつまで経ってもそれは影のままです。
しっかりと、見つめて認識してその正体を見破った時、その影に光が当たります。
影は、光で消すことが出来るのです。
驚くべき断酒のパワー
お酒を断つことによって、5ヶ月程度では完璧にお酒への未練を断つことは難しいことだったことを知ることが出来ました。
ただ普段の生活で、お酒を意識することも無くなっていることも事実です。
ですが今回は、まだ自分の中に残っているわずかなお酒への欲求に光を当ててみました。
そして、その影にあった部分をあぶりだそうとしています。
それも自分の力になってくれる源なのです。
あなたの中にも、まだまだ眠ったままのパワーがたくさんあると思います。
断酒生活に入り自分に直面してみると、そのパワーを発見出来るかもしれません。
今日も明日も、断酒生活楽しんでまいります(^.^)
□断酒生活に入ると、自分を見つめなおす時間ができる
□ありのままを見つめると、光も影も自分の一部であると気付く
□影の部分も認識して認めると、光が当てられる
□認めると、かくれんぼで発見された子どものように光の世界に表れる
□影で光は消せないが、光で影を消すことは出来る