「これ絶対に欲しい!」という商品や目標が出来た時。
その欲しい対象を一途に思いながら頑張っている最中には、なかなか叶うことなく・・・。
でもその欲求が冷め始めた時に、それが手元に入って来る。
そのような経験はありませんか?
私は結構あります(^.^)
「欲しい時に、欲しい物が手に入ったらどんなにいいだろう?」
そんなことをよく思っていたのですが、断酒生活をこうして過ごしている今感覚に少しの変化が起こっています。
欲しいと思うタイミングと手に入るタイミングの誤差。(あるいは、手に入らない時)
この誤差があるおかげで、実は私たちは助けられている面も多くあるんだと感じているのです。
頻繁に実感する逆説の法則
断酒して頻繁に感じるようになっているのが、『逆説の法則』です。
私が勝手に『逆説の法則』と自分の中で呼んでいるのですが、内容は簡単なものです。
欲しい時には手に入らず、
「もういいや、いらない。」
といった時に何故か手に入る。
夢を叶えたいと一生懸命努力しているが、
「もう十分頑張った。もういらないよ。」
となった時に、実現してしまう。
他人に評価して欲しいという気持ちから一生懸命成績を上げようとするが、一向に評価されない。
「もう評価なんてどうでもいい。」そう決めた途端に、自分への評価が変化していることを感じる。
こんな法則です。
あなたも、きっと似たような経験はあるのではないでしょうか?
井上陽水の「夢の中へ」の歌詞にあるように、現実の世界でも良くあることですよね。
『探すのを止めた時~、見つかることもよくある話で♬』 (^_^)
逆説の法則から営業社員として学べること
この法則を強く感じるようになって、まず私が学んだことは営業社員としての一つの心得です。
営業って、人に物を売る仕事ですよね(^.^)
欲しいと手を上げてくれている方に、物を売るのです。
欲しくないという人には、
「本当は欲しいのでは?」
と気付かせてあげることです。
何が欲しいかわからない方には、
「必要なものはこれなのですよ。」
と教えてあげたりすることです。
要は色々なアプローチで欲しくなってもらい、手を上げて頂くことを目指す仕事です。
『物を売らずに事を売れ』と言われる方もおられます。
「あなたから買いたい。」
と言ってもらえるような営業をしなさい、ということです。
色々な表現はありますが、優秀な営業マンであれば無意識に誰でも使っている手法だと思います。
最終的には、お客様に買って頂けるような状況をつくることが営業としての役目なのです。
しかし、これだけでは大切な一つの視点が欠落しているのです。
それは、タイミングという大切な視点です。
私は長い間、このタイミングという視点を軽視してしまっていました。
欲しい物を欲しいタイミングで販売すること
いくらお客様が欲しいと思っている物でも、タイミングを過ぎるとその欲求は無くなってしまうのです。
だから、欲しいタイミングを掴むことが大切です。
そして、欲しいタイミングで提案するからこそ、その商品の価値を最大限に活かすことが出来るのです。
引っ張ればいいというものではありません。
タイミングがずれると、欲しい物もそうではなくなってくるということです。
ここで大切なのは、売りたいタイミングではなくて相手が買いたいタイミングです。
私は男性なので、男目線でしか語れない部分はあるのかもしれませんが・・・(^-^;
異性の方が、
「あなたを気に入っている。」
といったかすかなサインを感じた時には、迷わず掴みにいく必要があるということです。
サインも何も出してない時に攻めてみたり、サインを出してきているのに慎重になってみたり・・・
常に相手の心境を一番に考えていきながら、攻めるべき時は一気に獲得すべき時もあるということです。
私が中学、高校生の頃にこのことを知ってればと少し悔しい気持ちです。
「あれは実は、サインだったんだ!」
と今になって感じることもあるのです(*_*;
もう今となっては、そちら方面の能力は必要の無いものですけどね(^-^;
買う側の視点から学べること
次に、買う側の視点から学べることはあるでしょうか?
欲しいと思っている時には、なかなか手に入らないということを今の私は知っています。
それを私は、『逆説の法則』として受け入れています。
だから、本当に欲しいと感じている物が自分の中に生じた時、
「なぜ欲しいのか?本当に価値のあるものなのか?」
それを考えることを自分の思考パターンとすることを決めました。
もうくどいので、ここでは書きませんが断酒前に私も色々と欲しがっていた物があったことを多く書いてきています。
例えば、こちらの記事です。
そういったものが本当に欲しいタイミングで手に入った時、当然嬉しい気持ちはあったかもしれません。
ですが、結局手に入らなかった今の視点からそれを観察するとき、
「なぜ、あんなものを強く欲しがっていたのか?」
と感じる自分がいるのです。
本当に価値のある物なのか?
本心から欲しいと思っているものなのか?
そういったことを考える習慣を身に付けることが、今後の私にとってとても価値のあるマインドとなると私は思っています。
本当の価値とは何なのか?
をこれからは気にかけていきたいと思っています。
答えだけを求めすぎていた自分
何かが欲しいとか、何かを達成したいとか。
全ては、答えだけを求めてしまう罠が潜んでいると思うのです。
答えだけを求めて、その答えを与えられたとしても・・・
その答えは自分の中ですぐに色褪せてしまい、そして次の答えを他者から求めてしまうのです。
お金という答えを求めて、それを誰かから与えられる。
そして、次の何かをすぐに求めるようになる。
答えだけを求めすぎるあまり、常に誰かが教えてくれる答えをずっと求め続けてしまうことになってしまう。
今この時点にも答えがあることに気付かずに。
価値のある答えを求めて、四苦八苦している今そのものに価値があるということです。
断酒という答えを求めて、お酒を止めているわけではありません。
断酒生活の中に喜びを発見して、新しい自分や今まで見えなかった自分を発見出来るのです。
お酒に酔っていた頃、よく無駄遣いをしてしまっていました(*_*;
自分にとって意味の無い物を衝動買いしてしまっていました。
自分にとって価値のあるものかなんて考えずにお金を支払っていたのです。
お金に意志があるのなら、自分を無駄遣いされるところに長居したいとは思わないでしょう。
自分を大切に考えてくれるところに、ずっと居たいと思うはずです。
もうお酒に酔うことの無くなった私は、素面の頭で支払うべき価値を考えることが出来ます。
だからお金を大切にしています。
そんなお金が私を好きになってくれるサインを少しでも出したとき、私は決してそのチャンスを逃すつもりはありません!(^^)!
□世の中には逆説の法則が働いている
□この法則は、本当の価値は何かを考えさせてくれる
□そして必要なタイミングという視点も教えてくれた
□答えだけを求めすぎると、人頼みになりやすい
□価値を考え、求めている今この中に答えが隠れている