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帰ってきた家族 7~断酒後の変化~

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前回のあらすじ

一人での生活が4ヶ月程経過した頃、部屋の掃除等をしながら寂しさの中にも少しずつ楽しみを見つけていくことが出来た。
飲酒量が増えてきていた生活の毎日に、堕落したくないといった気持ちもあり断酒生活に入る。
その後、気持ちも少しずつ落ち着いてきて生活も好転していく予感を感じていた。
そんな頃に妻から、自宅に戻るとの連絡が入る。
暗闇の中のかすかな光 6 ~そして断酒へ~

8ヶ月振りの妻と娘との対面

ラインから『いい知らせ』が入った数日後、妻と別の場所で会うことにしました。

最初の連絡から数日経っても戻ってくる気配が無かったため、
「タイミングを掴みかねているのかな?」
と感じ、事前に別の場所で会うことを提案したのです。

「エア(愛犬)も連れてきてね。」
との依頼もありました。

夕食を取った後、お酒を止めていた私は気にすることなく車に乗り込み、愛犬も一緒にその場所へ向かいました。

8ヶ月も別居していたので、私の方も少し緊張していたことを覚えています。
愛犬の方も、いつもと違う雰囲気を感じているのか車の中でも私の膝にのって離れようとしません。

そうして約束の場所へ行きました。

大喜びの愛犬

抱っこしていた私の愛犬は、その場でバタバタと体をくねらせ床に落ちそうな勢いでした。

8ヶ月経過してもちゃんと覚えていたのです。
爪切りを長い間していなかったので、フローリングの床を走る音がシャカシャカと鳴ります。

4本の足を床にばたつかせ、シャカシャカとうるさく音を鳴らします。
妻の膝に鼻を突っ込みながら尻尾を激しく振っていました。

そこに娘の姿もありました。
8
ヶ月振りの娘。
中学3年生の受験生。

10月も中旬に入っていましたが、私はまだ半袖半ズボンでした。

暫くは、3人とも何も話すことなく愛犬と一緒に遊んでいました。
なかなか会話に入ることが出来ずに・・・。

別居中に起こった色々な出来事

照れくさい気持ちが勝ってしまい、なかなか会話に入ることが出来ません。

それでも2030分経過して、話を切り出しました。
「いつ頃、戻ってくる?」

その一言をきっかけに、長い会話が始まりました。
8
ヶ月という長い空白を埋めるための会話です。

会話になると愛犬は静かになり、私の膝にのってくつろいでいます。

新しく買った車の話。
高校への進路の話。

そして私の断酒とブログ。

登校で問題を抱えていた娘は、転校していました。
母と娘の住民票を知り合いの住所に移し、中学を変わっていたのです。

「そんなに苦しんでいたのか・・・。」

なぜそんなに苦しんでいたことを教えてくれなかったのか?
そのように思いましたが、私に相談してもどうにもならないという雰囲気を私が出していたのかもしれません。

「どうやって通ってるの?」
そう聞くことしか出来ませんでした。

私が孤独の中で苦しんでいた時、この娘も同じように苦しんでいたんだ。
この子は私と波長を合わせて生きている・・・

そんなことを感じ、胸が痛くなりました。

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全て自分で決めた私の娘

当初通っていた学校のクラスメートとうまくいかなかったこと。
学校に行きたくても、体が動かない。
受験前の大事な定期テストも別室で受けていた時期。

色々なことを娘から聞くことが出来ました。

そんな状況のなか、娘は自分で転校したい中学を選び、行きたい高校を決めました。

そして今、本当に楽しそうな中学生活を送っています。
「学校に行くのが楽しい。卒業したくない。」
そう言っています。

良い友達に恵まれ、良い先生に恵まれています。

娘にとっては、本当に大きな決断だったはずです。
自分自身で転校を決め、行動したのです。

『自分自身で決断し行動する時、道は必ず拓ける』

時間がどんなに経過しようとも、変わることのないこの真理。
娘の行動から私はそれを教わることになったのです。

シンクロする娘と自分の少年時代

実は私自身、中学3年生の時に転校を経験しています。
時期も今の娘とほとんど同じ、中学3年生の夏休みに入った時期でした。

私の場合は、両親の離婚によって経済的な環境の変化によるものでした。
私が中学生の時に、私の両親が離婚することになったのです。

そして、娘が当時の私と同じ年齢に達した時。
私たち夫婦と娘との別居生活が始まったのです。

もしかしたら、自分は家庭運に恵まれない運命なのかもしれない。
ここで離婚してしまう運命なのか?

そのようなことが頭のどこかにチラついていました。

占いなどには拒否感を示す私でも、どうしてもそんな思考が入ってきていたのです。

それでも娘は自分の決断で道を拓き、私は自分の意志で断酒を始めました。
私があえて苦しいこの時期に、自分で決断したこと。
その恩恵を深く感じました。

離婚の危機を乗り越えたのです。
どこかでトラウマを感じていた、自分の中学生の頃の記憶。

運命を乗り越えた。

そして娘から教わった大切なこと。
自分で考え、自分で行動する。

自分の運命を乗り越えることが出来たことを確信しました。
その瞬間、私は深く激しい喜びの感情で満たされたのです。

今回のまとめ

いきなり自宅に戻らず、別の場所で再会した
4本足をバタバタさせて喜ぶ愛犬
娘の決断で行動した転校と進路の話
私の少年時代と同じ時期に起こった離婚の危機
断酒によって自分も運命を乗り越えた気持ちになる

 

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